土いじりは認知症の進行抑制
アルツハイマー病 園芸、認知症の進行抑制 土混ぜる作業 脳血流増加
アルツハイマー病が原因の認知症患者が、土を混ぜたり、鉢に土を入れる園芸作業をすると、脳の血流が増加し、
病気の進行を抑える可能性のあることが、兵庫県立淡路景観園芸高校の豊田正博准教授(園芸療法学)の研究で確認された。
特定の作業が同病患者の脳を活性化すると科学的に証明したのは初めて。

兵庫の県立校准教授が確認 リハビリに安定的効果第24回日本老年精神医学会で発表した。
アルツハイマー病は、脳が萎縮することで、感情などをつかさどる前頭連合野の血流が健常者に比べて少ない。
豊田准教授は昨年9月、姫路市内の特別養護老人ホームの患者25人(96〜79歳)について
@2種類の土を手で混ぜる。
A鉢にスコップで土を入れる。
B腕を単純に動かす。 などの作業中、脳の血流量を測定し、健全な高齢者20人(87〜71歳)と比較した。
結果、患者の血流量は土を混ぜる作業で最も多くなり、同じ作業をした健常者の1.7倍にもなった。 一方、腕を単純に動かす場合は、ほとんど増えなかった。
目的が明確で、難易度が高くないほど、感情が刺激を受け、満足を感じるととみられる。 健常者はいずれの作業でも血流は増えたが、作業の種類で増え方に大きな差は無かった。 豊田准教授は「興味をもって断続的に園芸に取り組めば、患者の意欲の向上につながる」と分析している。
十一元三(トイチモトミ)・京都大学院教授は「園芸療法は年齢性別を問わずに取り組むことができ、リハビリとして、安定して効果を得られる可能性がある」と評価している。
【 毎日新聞 2009年7月11日夕刊 】
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