ウコン 豆知識
近年、日本でも健康維持や内蔵の機能改善を目的にウコンをとることがブームになっています。ウコンはインド原産のショウガ科の植物ですが、インドや中国では数千年も前から、注目されてきました。
ウコンには3種類あります。それぞれの特徴をよく知ってからウコン製品を選ぶとよいでしょう。
ウコンは3種類ある
ウコンは、インド原産の、ショウガ科ウコン属に分類される多年草植物です。日本では沖縄や九州の一部で栽培されていますが、実は一般に「ウコン」と呼ばれているものには3種類あります。正式和名では、ウコン、キョウオウ、ガジュツの3種で、それぞれ「秋ウコン」「春ウコン」「紫ウコン」と呼ばれています。
まず、この3種類の特徴を知っておきましょう。
| 和名 |
ウコン
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キョウオウ
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ガジュツ
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通称
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秋ウコン
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春ウコン
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紫ウコン
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花と根
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主用途
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食品の着色(黄色い色素)、香辛料、漢方原料
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漢方原料、健康食品
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漢方原料、健康食品
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味
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苦みは少ないが、独特の香りがある
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非常に苦い
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非常に苦い
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●ウコン(秋ウコン)
英語名は「ターメリック」で、諸外国でも早くから食品に添加して使われてきました。きれいな黄色い色素は「クルクミン」という成分で、カレー粉の黄色や、タクアンの黄色など、着色の目的でも重宝されています。
しかし、単に色をつけるだけではなく、ウコンには、食品の酸化防止、消炎、鎮痛、血液循環の活性化などの働きがあるとされ、インドに5000年前から伝わる伝統医学「アーユルヴェーダ」では、今でも生薬の基本的な材料のひとつです。
大量に栽培され、比較的手軽に入手でき、また、肝機能強化、胆汁の分泌促進などの効果が期待されているクルクミンの含有量が多いため、沖縄では古くから「酒飲みの友」として、健胃・肝機能保持の目的で愛用されてきました。
●キョウオウ(春ウコン)
春ウコンには、クルクミンの他に、一般に「精油成分」と呼ばれる以下のような成分が豊富に含まれています。
οクルクメン……コレステロールを溶かし、高脂血症に有効という研究報告あり。
οクルクモール……近年、抗がん作用が報告されている。
οシネオール……胆汁・胃液の分泌の促進。殺菌作用。
οベーターエレメン…… 腫瘍予防の効果が報告されている。
οカンファー……健胃・殺菌効果が報告されている。
これらの「精油成分」は秋ウコンにはあまり含まれていないため、近年では「薬効を期待するなら春ウコン」というのが定説になってきました。
日本には、沖縄に室町時代以前に渡来したと言われています。薬効への期待は大きく、琉球王朝の尚賢王時代(1697年〜)には、私売を禁じ、王府が一手に管理する専売制が敷かれたほどです。
掘り起こした根を放置しておいても、そこから芽を出し、花を咲かせるほど強い生命力を持ち、味も大変苦いので、「ウコン通」には、秋ウコンよりも高い評価を得ています。
●ガジュツ(紫ウコン)
夏にきれいな花を咲かせますが、花の色は紫というよりは鮮やかなピンク色です。
ガジュツも原産地はインドで、古代から薬用(胃薬)に用いられた希少種です。ただし、クルクミンはほとんど含まれていません。そのために根の切断面は、黄色ではなく、薄紫がかった白い色になります。
春ウコン同様、精油成分が豊富で、特に殺菌・抗菌作用が強いと言われています。
医学界でも注目を集めるウコンの「精油成分」
ウコンと言えば黄色い色素のクルクミンが「有効成分」とされてきましたが、近年では、クルクミン以外にも多くの薬効が期待できる「精油成分」と呼ばれる成分が注目を集めています。
この「精油成分」は、秋ウコンにはほとんど含まれておらず、春ウコンや紫ウコンに豊富です。また、逆にクルクミンは秋ウコンに最も多く含まれ、春ウコンにも含まれていますが、紫ウコンにはほとんど含まれていません。そのため、「ウコンをとるなら春ウコン」と決めていらっしゃるかたが多いのです。
しかし、この「精油成分」は、乾燥すると減ってしまい、効力が落ちてしまいます。つまり、せっかく高価な春ウコンを使っても、錠剤や粉末にすると、精油成分の効果があまり期待できません。また、錠剤にするにはデキストリンなどの凝固剤が必須で、その分、ウコンの成分が減ってしまいます。
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